とある死にたがり学生の受難

ネガティブな学生が日々感じたことをそれっぽくかいています。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の知的好奇心を満たしたい。

自分の知的好奇心を満たしたい。その一心で男は行動していた。 学校でよく言う子供たちの知的好奇心を高める教育を。だとか、子供たち自らが動く様な知的好奇心を利用した教育を。だとか言うが、男には全くもって関係ない。 ただ自身のやりたい事をやってい…

誰かわたしの手を引いて。

誰かわたしの手を引いて。どこか遠くへ連れて行って。何も無い、誰もいないそんな場所でもいいから。 雑然としたビルが植物の様に、しかし無機質に無様に生え渡るこの世界はいつから人間まで無機質になってしまったのだろうか。そしてこの世に違和感と息苦し…

もう、終わりにしよう。

もう、終わりにしよう。 この曖昧な恋かすら分からない。いや、恋ではないだろう気持ちを。恋にすらならなかった。でも好きだった。酷いくらい好きで仕方ないこの人に、恋して片思いできれば思いの行方が彼に届かなくても恋をしたという欠片さえ残れば、次の…

地獄の底で待っています。

地獄の底で待っています。わたしの居場所は低い低い堕ちた者ばかりのまるでスラム。 そこにいるのが嫌とは言わない。そこから這い上がる気力も力もないのだからそこに順応するしかないだろう。そうして地獄の底でわたしの居場所を、消えかけの居場所を無理矢…

お隣さんは歌がうまい。

お隣さんは歌がうまい。お隣さんは夜中になると静かに歌を歌う。しかもそのどれもが恋の歌。片思いの歌だったり失恋の歌だったりするが、両思いの幸せな歌は決して歌わない。一度だけその歌う姿をこの目で見たことがあった。音もなく涙を流し、辺りが静寂に…

好きになってもいいですか。

好きになってもいいですか。人を好きになる、誰かに感情を抱くことに許可なんていらない筈だ。 しかし、なぜかその言葉が頭に浮かんだ。貴方はわたしには勿体無い人だからと。貴方とわたしじゃあ余りにも違い過ぎてと何度も頭を抱え、落ち込み、涙したか。今…

不毛な恋だ。

不毛な恋だ。毎回彼がわたしのシャツに手をかけるたびそう思う。 彼の筋ばった手のその薬指。そこにはもう住人がいる。わたしよりもきっと優しく愛される女の手にもきっと。彼と肌を合わせる時は幸せだと確かに思うのに、この人に愛されていると思うのに。ど…

苦手だったコーヒーを飲もうと思ったのは貴方の事を思い出したから。

苦手だったコーヒーを飲もうと思ったのは貴方の事を思い出したから。適当に粉を溶かして作ったコーヒーは美味しいとは感じられなくて。 そこでやっと貴方が丁寧に淹れていたからだと気がついた。コーヒー専門店で豆を買っても、家で何度も練習をしても。貴方…

世界の全ての人が敵になっても味方でいる。

世界の全ての人が敵になっても味方でいる。この世の果てまで共に逃げて行こう。誰よりも居心地のいい居場所でいる。繋いだ手を絶対に離しはしない。そんな風に言われてみたい。別にこんな遠回しでなくていい。つまりはこう言って欲しいのだ。愛している。と…