とある死にたがり学生の受難

ネガティブな学生が日々感じたことをそれっぽくかいています。

殺されるなら貴方がいい。

殺されるなら貴方がいい。

最後に視界に映すのは貴方がいい。
最後に視界に映るのは貴方がいい。

それで貴方が犯人にされるのなら貴方の前で自らの手でその決断を選び、刃を取ろう。

貴方自ら手を下してくれるのなら、それでも貴方が犯人と言われることの無いようあらゆる手を回そう。

警察にも検察にも何も言わせない。

貴方の視界で果てられるのならそれは、天に登る程幸せな事だろう。
それが完成している時には現実に天に登っている、いや地獄に落ちているだろう。


手元のスマートフォン自死を仄めかす文章を打って、画面が割れる程度に地面に叩きつける。
そうすれば、内部データがいずれ解析されて自殺と考えてくれるだろう。


震える文字で書いた遺書は机の引き出しの中。
滲む文字は涙の跡。
ここまでして自殺以外に考えるか。

スマートフォンのメモのゴミ箱に残してあるのは、死ぬのならあの人の前での文字。
普通に消去してもゴミ箱に何日か残るのを利用してある。
警察ならこれくらい見つけてくれるだろう。



目立ちにくく、持ち運びやすい折りたたみナイフ。
それをこっそり隠して貴方のもとへ行こう。



貴方の前で貴方を犯人にせずに死ぬために。