とある死にたがり学生の受難

ネガティブな学生が日々感じたことをそれっぽくかいています。

誰かわたしの手を引いて。

誰かわたしの手を引いて。

どこか遠くへ連れて行って。何も無い、誰もいないそんな場所でもいいから。
雑然としたビルが植物の様に、しかし無機質に無様に生え渡るこの世界はいつから人間まで無機質になってしまったのだろうか。

そしてこの世に違和感と息苦しさを感じるのはわたしだけなのだろうか。
もし気がついていなければ不気味だし、気がついていればなぜこの味気のない、濃度のないこの世で生きていけるのか。この人さえいればという唯一がいるのか。

だから生きていけるとでも言うのか。

あぁ、それならわたしにもくれたっていいじゃあないか。その唯一という存在とやらを。
わたしだけを見て、わたしだけを感じて、わたしだけを愛してくれるそんな。



誰かわたしの手を引いて。
愛してると言って。
貴方のただ唯一だと教えて。
わたしに愛を教えこんで。