とある死にたがり学生の受難

ネガティブな学生が日々感じたことをそれっぽくかいています。

自分の知的好奇心を満たしたい。

自分の知的好奇心を満たしたい。

その一心で男は行動していた。
学校でよく言う子供たちの知的好奇心を高める教育を。だとか、子供たち自らが動く様な知的好奇心を利用した教育を。だとか言うが、男には全くもって関係ない。
ただ自身のやりたい事をやっているだけなのだ。

久々に男の知的好奇心をくすぐる、つまりはやりたい事が思いついたので早速行動してみようと動き出したのだ。


ホームセンターを見に行ったかと思えば、山岳へ足を運び、かと思えばドラックストアへ繰り出す。
体力のない男には少々辛い位の運動量だったが、これからの事を思えばなんてこと無い。

どこからとも無く紙とペンを取り出すと、サラサラとその白い紙に瞬く間に黒が染め上げていく。
そしてそれを丁寧に足元へ置いた。

高所からの風は気持ちよく頬を撫でた。そして、自身の足元を見ながら幸せにそうに笑って進んだ。



自身の知的好奇心をくすぐる物、死へと向かって。